English

ニュース&トピックス

topic* がん治療後の妊娠・出産を目指して

2019.3.11
レポート

日本がん・生殖医療学会に参加して

がん治療により妊娠しにくくなることがあります。ご存知でしょうか?                                                      がんになっても、治ったら子供が欲しい。その希望をつなぐのが「がん生殖医療」です。

乳がん治療後にお子さんを出産され、現在は若年乳がん患者のサポートをしている方が体験談をお話しされました。彼女は結婚直前に乳がんを宣告され、情報を求めて奔走された結果、抗がん剤治療の前に胚凍結を選択されました。それを希望に治療を頑張ることができたとお話しされていました。再発なく治療を終え、心身ともに落ち着いたところで、待望の赤ちゃんを迎えることができました。

未婚の方なら未受精卵子を、男性なら精子を、小児がんでは卵巣組織を凍結します。がん治療を遅らせないように、スムーズな病院間の連携が必須となります。現在では各地域にがん生殖医療ネットワークが構築されつつあります。それでも「情報が足りない」「相談できる相手がいない」、そう感じている患者様がたくさんいる事を教えられました。

当院では大阪がん生殖医療ネットワークの一角を担っています。ご相談だけでも結構です。いつでもご連絡ください。

医師:寺脇奈緒子