IVF JAPAN GROUPでは、若い医師を生殖医療専門の医師に育成するためにフェローシップ制度を立ち上げました。
この制度では2年制と3年制の二つのコースがあります。

教育主体 IVF JAPAN 教育評価委員会
対象 産婦人科専門医取得者または受験予定者
定員 3名
選考 面接試験による
種類 2年コースと3年コース
目標
2年コース
生殖医学の基礎を学び、通常の体外受精技術を習得する。生殖医療専門医受験資格の取得を目指す。
3年コース
2年コースに加え、生殖医療の専門家として自分の専門領域を確立し、指導的役割を果たせる生殖医療専門医を目指す。大学在籍の方は基礎研究を並行して行い学位取得論文の作成も可能です。
IVF JAPANの教育資格 日本生殖医学会研修施設として認定されています。
多くの生殖医療指導医が在籍しております。
評価 生殖医学教育委員会が研修の進行状況を評価システムで評価。
評価が極めて悪い場合には除籍なる可能性があります。
給与 当院規定に基づく給与が支給されます。
住居斡旋等の生活基盤の確立に対する十分な支援を行います。
その他、生活に必要な問題について相談に応じます。
院内出席必須会議
  • IVF会議(症例検討会)
  • 研究会議
  • ミトコンドリア抄読会
  • 新培養液開発会議
  • 統合医療会議
  • IVF JAPANセミナー
  • その他適宜催される講演会など
参加可能学会
(適宜参加)
学会参加については各クリニック院長の承認のもと、以下の学会に参加できます。
  • 日本生殖医学会
  • 日本受精着床学会
  • 日本IVF学会
  • 日本臨床エンブリオロジスト学会
  • 日本卵子学会
  • 日本生殖心理学会
  • 日本人類遺伝学会
  • 日本レーザーリプロダクション学会
  • JISARTフォーラム
  • 米国生殖医学会(ASRM)
  • 欧州生殖医学会(ESHRE)
  • アジア・オセアニア生殖医学会(ASPIRE)
  • その他、国内外のセミナー

カリキュラム

1年目
  • 生殖生物学講義(招請講師による講演)
  • 生殖医学の基本知識ならびに技術の習得
  • 生殖生理学(胚培養の基礎知識)、生殖内分泌学、生殖医療倫理
一般不妊治療
検査 子宮卵管造影検査、外来子宮鏡検査
手技 子宮内容除去術+染色体検査用絨毛採取、子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術
経腟超音波下処置 単純嚢胞およびLUF穿刺術、子宮内膜症性嚢胞穿刺術+アルコール固定術
治療 排卵誘発法、タイミング療法、人工授精法
生殖補助医療(ART)
検査 卵巣予備能評価法、卵巣刺激法の基礎
手技 採卵方法、胚移植方法
培養室業務 検卵、媒性、顕微授精、胚培養、胚凍結見学
学会活動
  • 院内抄読会や研究会議での発表、国内外での学会発表
  • 論文作成(和文一編:英文でも可)
2年目 1年目の項目に加え
  • 一般不妊治療における難治症例(早発閉経、子宮奇形、重症内膜症など)
  • ART難治症例(採卵困難症例、高齢症例、PGD症例、卵子提供など)
  • 卵管鏡下卵管形成術、卵管水腫穿刺、子宮頸管拡張術
  • IVM(未熟卵子を用いた体外受精)採卵
  • PGD/PGS基礎知識ならびに遺伝カウンセリング見学
  • 経筋層胚移植術(TMET)習得
  • 培養室業務:検卵、媒性、顕微授精、胚培養、胚凍結実習
  • 研究班に所属し一つの領域のより深い知識の習得(個人選択)
  • 学会活動:院内抄読会や研究会議での発表、国内外での学会発表
  • 論文作成(英文一編:和文でも可)
3年目
  • Quality Assessment
  • ISOを使用したQuality Assurance Systemの構築
  • 生殖生物学研究 電子顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡を用いたテーマ別新技術開発
  • 学会活動:院内抄読会や研究会議での発表、国内外での学会発表
  • 国際学会での発表(必須)、論文作成(英文一編)