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topic* 第37回 日本受精着床学会総会・学術講演会に参加しポスター発表してきました

2019.9.14
レポート
看護師より

看護部門のレポートです。

8月1~2日に東京で開催された「第37回 日本受精着床学会総会・学術講演会」に看護部門より2名参加し、【社会的卵子凍結説明会を実施して見えた現状と課題】
演題でポスター発表を行いました。ほんの一部ですが、学んできた内容をご紹介致します。

まず、【第三者の関わる生殖医療の未来】と題したシンポジウムがありました。

「わが子が誇りを持って生きられる社会を目指して」の演題では、子どもが出自を知る権利の保障が義務付けられているイギリスで非配偶者間人工授精を行い、2人の子どもを出産された当事者の体験談を聞くことができました。
第三者の関わる生殖医療とは、精子提供、卵子提供、代理出産などをさしますが、これに関する法整備は十数年膠着状態となっており、この治療を望む当事者は海外に行くケースも多くなっており早急に対応を求める声が上がっています。

私たち看護師は、実際に卵子提供を望まれる患者様に接する機会もあり、出自を知る権利を伝える事に対し、悩ましい場面に出会うことも多々あります。今回の講演を聴いて、その時点では意思決定に参加できない子どもの福祉を第一に考えることが大切と再認識させて頂きました。

また、「不妊治療と助成金」「仕事と不妊治療の両立」に関する講演もありました。
不妊治療には高額な費用もかかり、助成金もまだ充実していないのが現状です。
患者様が抱えている背景はそれぞれ多種多様ですが、ライフワークバランスを考え、通院の負担を少しでも軽減できるような患者支援も、看護師の役割の1つではないかと改めて感じました。

看護部では、今回の学びを生かして患者様のサポートを行っていきたいと思っております