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topic* 第17回 日本生殖看護学会学術集会に参加してきました

2019.10.12
レポート
看護師より

看護部門のレポートです。

9月15日に東京の聖路加国際大学で開催された「第17回 日本生殖看護学会学集会」に看護部門より2名参加してきました。

その中で、慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室特任助教の木須伊織先生が【子宮移植の現在と未来】というテーマで講演をされていたのでご紹介させて頂きます。

近年生殖補助医療技術は日々発展していますが、生まれつき子宮がない女性や子宮腫瘍などにより子宮を摘出された女性にとって自らの子宮で子どもを育て、出産することは難しい現状があります。最近はこれらの子宮性不妊女性にむけて「子宮移植」という新たな生殖補助技術が1つの選択肢として考えられるようになってきました。
これは、提供者(ドナー)から提供された子宮移植希望者(レシピエント)に子宮移植し、妊娠や出産を可能にするというものです。
現在までに、霊長類を含めたさまざまな動物実験が行われました。最近海外においてヒトでの臨床応用が実現されるようになり、この技術によってこれまでに15人の赤ちゃんが誕生していると報告されています。
しかし新たな技術には医学的、倫理的、社会的課題が多くあり、安全性や有効性も不透明な部分もあるため慎重に進めなければなりません。
まだまだ未来のお話しになりますが、これらの課題が解決され、将来的に新たな生殖医療として展開されることを期待したいと感じました。